さるでもできる K i n d l e電子出版

「さるでもできる K i n d l e電子出版 」をKindleで読みました。こちらは2017年出版なので比較的新しい内容になっています。ワープロのテキストを2回変換して、Amazonにアップ、形式や内容の確認されて、販売本棚に並べてもらう一巡の手続きを理解しました。米国の税金回避の申請がなくなったようです。著者には日本のドイツ銀行から指定銀行に振り込まれるようになったので。Kindleの読み放題サービスは、ページ毎の報酬で低下傾向にあるようですが、売れない著者にはありがたいサービスのようです。備忘します。

細かい話ですが 、カスタマ ーレビュ ーのお礼が言いたくて 、コメント欄にお礼の言葉を書いてもいいですかと 、 K D Pサポ ートに問い合わせてみたところ 、著者本人がコメント欄に書き込むことも禁止だそうです 。ページ36%
みなさまも 、電子出版をする際には 、海河童本舗の 「読者登録 」という手法を 、そのまま使っていただいても 、 「パクッたな ! 」などと 、心の狭いことは申しませんので 、 「読者の方と交流する仕組み 」を本の中に組み込んでおくことをオススメします 。ページ44%
上記の 「 s u b j e c t = 」の先に文字を入力すると 、入力した文字がメ ールの件名となった状態でメ ールソフトが立ち上がります 。たとえば 、こんな風に入力すると 、 [ a h r e f = " m a i l t o : u m i k a p p a 1 9 6 0 @ g m a i l . c o m ? s u b j e c t =読者登 録 " ] u m i k a p p a 1 9 6 0 @ g m a i l . c o m [ / a ]メ ールソフトが立ち上がるだけではなく 、件名欄には 、自動的に 「読者登録 」と入った状態になります 。ページ48%
本の書き出しが大切なのは 、 K i n d l e本だろうが 、紙の本だろうが 、当たり前のことでしょう ? とお思いでしょうが 、 K i n d l e本の場合は 、紙の本に比べて 、さらに 、重要度が増します 。ページ57%
おかげさまで 、 2 2件のカスタマ ーレビュ ーのうち 、 1 9件が ☆ 5個の最高評価 !電子書籍製作ジャンルで売上 1位 !累計 1 , 0 0 0ダウンロ ード ( 2 0 1 6年 7月 1 5日時点 )ページ63%
つまり 、無料キャンペ ーンで効果があるのは 、万人に受ける内容の本 、たとえば 、小説のようなジャンルの本だと思います 。ページ65%
これからの K i n d l e本のマ ーケティングは 、スマ ートホンを前提に考える必要があります 。ページ79%
個人の方が本を出そうと思ったら 、今までは 、多額の出版費用を自分で負担する 「自費出版 」という方法しかありませんでした 。しかし 、 K D Pサ ービスをはじめとした電子出版サ ービスが 、 「自費出版 」から 「自己出版 」という新しい道を作ってくれました 。ページ91%

Amazon Kindleダイレクト出版

Amazon Kindleダイレクト出版」を Kindleで読みました。2013年の出版です。 5年前の時点で、ここまで時代が進んでいたのに驚きました。A m a z o nで個人の著作を販売できるというサ ービス(K D P)を解説している本です。推奨ソフトの紹介や使用方法だけでなく、Amazonとの契約の概要と留意点も書いてあります。本の書き方や売り方にも言及しています。良い本を著すには「一日、5千字書いて、10万字読む習慣が大事」だと述べています。本書を読んで電子出版が、よくわかりました。私は、すでに「はてな」でブログを本にしていますが、自由度が低く自己満足レベルでした。今度は、好き放題の本を有料で出版してみます。
蛇足ですが、K D Pとは、キンドル・ダイレクト ・パブリッシング の略です。また、キンドルとは 、 A m a z o nが運営する電子書籍のサ ービスそのものと 、その電子書籍を読むための端末の両方を指す言葉です 。備忘します。

Amazon Kindleダイレクト出版 完全ガイド 無料ではじめる電子書籍セルフパブリッシング

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完成原稿を 1人目の読者として読んでみてください 。あらためて読んでみると 、文章の順番や構成 、また文章のト ーンのぶれなど 、編集すべきことが見えてくるはずです 。そして 、編集には大胆さと繊細さが同時に求められます 。ページ31%
「まず自分が読みたい 。そして書いた本をあの人に読んでほしい 」というくらいの単純な気持ちでテ ーマを考えてみましょう 。ページ33%
とにかく 「量を書く 」ことが一番の早道です 。目安としては 「 1日に 5 , 0 0 0字書く 」ということを目標にしてみてください 。これは 、本の原稿とは限りません 。…そして 、文章を書くためには 、燃料として 「文章を読む 」ことも大切になります 。その目安は 、ざっくり 「 1日に 1 0万字 」です 。ページ34%
・ソ ースファイルは E P U Bファイルが最適 ・ L i b r e O f f i c eに 「 W r i t e r 2 e P u b 」をインスト ールするページ42%
「ほかに似た名前のタイトルがないこと 」です 。これは 、事前に検索しておくことで 、十分に吟味することができます 。ページ61%
G o o g l e画像検索で類似画像をチェックする。ページ66%
そして 、 K D P本は W e bで買うものですから 、そのプロモ ーションの主戦場も W e bです 。ほかのことは何も考えなくていいと言っていいほど 、 W e bでプロモ ーションをしなければ 、 K D P本は売れません 。ページ68%
・ 「話題の種 」を準備する ・著者の文脈を知ってもらい 「読者との信頼関係 」を作る ・ G o o g l e著者情報プログラムに登録するページ71%
見つけたツイ ートには 、返事をしたり 、リツイ ートしたり 、また感想をトゥギャッターなどのサ ービスを使ってまとめたりします 。大事なことは 、 「この著者は 、読者が言うことをちゃんと聞いているんだ 」ということを知ってもらうことです 。ページ72%
まずは 、自分から誰かの本の A m a z o nのレビュ ーを書いてみましょう 。レビュ ーを書かなくても 、読み終わったことを 「シェア 」するだけでも 「読んだ 」ということを著者に伝えられます 。一度 、本を書いて人に読んでもらった経験がある人ならわかるかと思いますが 、著者にとって読者の 「読んだ 」以上の言葉はないのです 。ページ75%
・ G o o g l eアラ ートで W e b全体をトラッキングするページ76%
W e bのプロモ ーションというのは 、どれだけ露出を増やすかという手法じゃなくて 、どれだけの味方をつけるかという 「社交の技術 」みたいなところがあるなと 。ページ97%

国民のための戦争と平和

「国民のための戦争と平和」を読みました。亡き小室直樹氏の著作です。それも1981年の旧い著作です。古さを感じさせない論です。その後30年間、日本は戦争と平和について考えずに過してきました。そのツケが回ってこないことを祈っています。小室氏は戦争を定義しています。「戦争とは国際紛争解決の手段である、戦争以上に合理的で実効的な紛争解決の手段を創造しない限り戦争はなくならない」。世界の歴史ばかりでなく、先の大戦で敗れた日本の事例からも明らかだと思います。満州を統治した日本は、戦争しなければ国の正義を貫けなかったし、負けなければ撤退できなかった。各国が正義を貫けば戦争しか解決方法がないわけです。尖閣列島竹島も大問題にならないのは重要な地政学的、資源的な意味が少ないからだそうです。本論は、右翼的な論ではありません(念のため)。備忘します。

国民のための戦争と平和

国民のための戦争と平和

戦争は、文明の生み出した一つの制度である。ページ66
…したがって、いきなり起こるように見える侵略戦争も、実は「戦争とは、国際紛争解決の最終手段である」との命題の特殊事情にすぎない。ページ86
日本人は、建前と本音は違うものだと思っている、少なくとも違うのが普通だと思っている…建前と本音が乖離し始めたならば、直ちに手当をしようという気持ちがない。ところが、この乖離こそ社会の忌むべき病原菌なのだ。早期に手当をしないと死に至る病となる。制度そのものが崩壊するのだ。ページ133
…国連は国際社会において、主権国家の上を行く上級の権威だと思ったなら、錯誤もはなはだしい。世界連邦論者が、国連を、将来成立することのあるべき世界連邦の萌芽であるように扱っているが、これは途方もない誤解である。…ページ150
国連の基本理念は「現状維持」だと言うのだ。現状は固定せられるべしと言うのだ。どこか片ではないだろうか…国連は第二次世界大戦の現状維持の執行を目的とする暫定的国際平和維持機構である。ページ174
よく日本人は外国人に対して、「それは憲法上できないんです」と言う。…憲法はそちらの事情であって、こちらには関係が無い…まともなセンスのある人なら、こういうだろう。「実は、我が国ではすぐに憲法問題となるので、なかなか対処が難しいのだ、…国内には尖鋭な対立があるので、うかつに扱うと時の政権の命運にもかかわりかねない問題なのだ。」ページ192
真の平和を願う者のなすべきことは何か。まず、戦争の文明史的本質を洞察することである。「戦争とは国際紛争解決の手段である」「戦争以上に合理的で実効的な紛争解決の手段を創造しない限り戦争はなくならない」 しかし、未だ具体的な方向すら発見されていない…要するに試行錯誤の段階である。…努力の過程で、ひょっとしたら戦争以上に合理的で実効的な…ヒントが得られるかもしれない。その間は、現実の戦争の可能性に対し、物心両面で十分備えがなくてはいけない。ページ221

銀齢の果て

「銀齢の果て」を読みました。筒井康隆氏の小説です。70歳以上の老人は国家の邪魔だと政府が決めて、町ごとに老人同士で殺し合いをさせる話です。私が夢でうなされるほどの怖い小説です。背景に無理があるのですが、しだいに引き込まれました。その町で生存を許されるのは一人。複数残れば全員を処刑するというルールです。元自衛官や元プロレスラー、元象使いやら元鯨銛打ち名人、牧師、女たちが入り乱れて殺人ゲームを行うのですが、筒井氏の人間の見方に共感しました。死とセックスは非常に近い感覚であること、生物としての生存欲求は捨てがたいことに納得できました。そして老いることが罪になるような社会は、過去を捨て去る暴挙であることを理解しました。老人必読の小説家かもしれません。苦い結末です。

銀齢の果て

銀齢の果て

平原綾香さんのコンサート

平原綾香さんのコンサートに招待されました。裾野市民ホールです。うまいなぁ! 二曲目からウトウトしていました。よいお経を聞いているようで…安定した歌唱に快感で眠くなりました。最後に「ジュピター」で目が覚めました。彼女の声は楽器のようで、引き込まれました。素晴らしい!
https://www.susonobunka.jp/event/6302/

歴史研究2018年4月号

「歴史研究2018年4月号」を読みました。明治スポーツプラザの先代社長、八木輝夫さんからの頂き本です。八木さんの掲載記事が二つあります。
一つは短歌コーナー「桜咲く 富岡製糸 横田英」(巻頭)です。横田英さんを知らなかったので調べてみました。富岡製糸場の技術指導をした先駆的な女性です。「春、富岡製糸場の桜をみていたら横田英の事績が絢爛と蘇った…」ような意味でありましょうか。
もう一つは、会員随想「ラファエル・フォン・ケーベル先生」。明治の初め頃、お雇い教師としてドイツから赴任、第一次世界大戦のため故郷に帰る機会を失い大正の初めに死去。東京大学で哲学、東京芸大で音楽を指導。当時の日本人に大きな足跡を残しました。明治の終わり頃、夏目漱石がケーベル先生宅を訪れた話や果たせなかった帰郷パーティのエピソードを書いています。
齢80近くにして、この知的探究心。驚くとともに、尊敬します。振り返って自らを鼓舞しました。見習うべしと。備忘します。

横田英(よこた えい、安政4年8月21日(1857年10月8日) - 昭和4年(1929年)9月26日)は、官営富岡製糸場の伝習工女。『富岡日記』を著した。
1857年 信濃国埴科郡松代(現・長野市松代町松代)に松代藩士横田数馬の次女として生まれる。
1874年 富岡製糸場を退場し、長野県埴科郡西條村(現・長野市松代町西条)に建設された日本初の民営機械製糸場・六工社の創業に参画するとともに、その後も教授として指導的な役割を果たす。
1905年 富岡製糸場での日々を回顧して『富岡日記』を著す。(ウィキペディアより)

ラファエル・フォン・ケーベル(Raphael von Koeber)
ドイツ人の父とロシア人の母のもとニジニ・ノヴゴロドに生まれる。6歳よりピアノを学び1867年にモスクワ音楽院へ入学、ピョートル・チャイコフスキーとニコライ・ルビンシテインに師事し1872年に卒業した。…のち哲学に転じ、ルドルフ・クリストフ・オイケンに師事。30歳で博士号を得た後、ベルリン大学ハイデルベルク大学ミュンヘン大学音楽史と音楽美学を講じた。
1893年明治26年)6月に日本へ渡り、1914年(大正3年)まで21年間東京帝国大学に在職し、イマヌエル・カントなどのドイツ哲学を中心に、哲学史ギリシア哲学など西洋古典学も教えた。…学生たちからは「ケーベル先生」と呼ばれ敬愛された。夏目漱石も講義を受けており、後年に随筆『ケーベル先生』を著している。…東京音楽学校(現東京藝術大学)ではピアノも教えていた。…夏目漱石幸田延がケーベル邸を訪問した時の昼食レシピから、現在の松栄亭(淡路町)の「洋風かき揚げ」が生まれたというエピソードがある。
1904年(明治37年)の日露戦争開戦の折にはロシアへの帰国を拒否したが、1914年になって退職し、ミュンヘンに戻る計画を立てていた。しかし横浜から船に乗り込む直前に第一次世界大戦が勃発し、帰国の機会を逸した。その後は1923年(大正12年)に死去するまで横浜のロシア領事館の一室に暮らした。(ウィキペディアより)

ロボポカリプス

「ロボポカリプス」を読みました。AIと人間の壮絶な闘いを描いた長編SF小説です。小さなエピソードを積み重ねて一つの大きな物語にしています。エピソードひとつひとつが大変面白く、久々に夢中で読み耽ってしまいました。敵、スーパーAI「アーコス」人類滅亡計画の真意は最後まで明らかになりません。「地球へ」のグランドマザーなのか? 次作の含みを残してるのでしょう。日本のエピソードもあります。老人技術者ノムラ氏は、産業用ロボットを味方にして孤軍奮闘、何とか生き残りました。
スピルバーグが映画化権を取得したものの、製作の無期限延期中だそうです。多分、ロボットや戦闘の描写、荒廃した都市の情景があまりにもリアルな筆致なので、映像化するには膨大な費用がかかると思います。アニメなら何とかなりそうですが… この本はオススメです!

ロボポカリプス

ロボポカリプス