2015-01-01から1年間の記事一覧

新函館写真紀行

「新函館写真紀行」を読みました。旅行者としての函館、移住者としての函館を語っています。ここで生まれ育った人はこの町の良さを知らない、歴史も知らない、というのが、私の9ヶ月の実感です。もったいない! 撮られている場所には、ほとんど行きました。…

シモネッタのデカメロン

「シモネッタのデカメロン」を読みました。「寝たいという気持ちを決して表に出さない」「…決して容姿をほめない」「母性本能刺激」が口説きの原則だとか、本当かなあ。イタリアで酔っぱらいというものを見たことがないそうです。理由は、酔いつぶれては女性…

エゾの歴史

「エゾの歴史 北の人びとと日本」を読みました。学術論文です。エミシ、エゾ、アイヌについて種々の解釈を示していますが、「エミシ」は中世、東北以北に住んでいた人、「エゾ」は近世、和人を含む北海道に住んでいた人、「アイヌ」はアイヌ民族だと理解しま…

空気の研究

「空気の研究」を読みました。戦艦大和の無謀な出撃は「空気」によっている、「空気とはまことに大きな絶対権をもった妖怪である。専門家ぞろいの海軍の首脳に、作戦として形をなさないことが明白な事実であることを、強行させ、のちに、その最高責任者が一…

泣ける話、笑える話

「泣ける話、笑える話」を読みました。諸君!の徳岡孝夫氏とコラムニスト中野翠氏の「名文見本帖」です。お二人が気の利いたエッセイを交互に書いています。徳岡さんの「投げ忘れた花束」は早死にした母への追悼、いいです。ベトナム従軍冒険譚「抜けたソケ…

あした死んでも後悔しないためのノート

「あした死んでも後悔しないためのノート」を読みました。自分で書き込むタイプの本です。結構、楽しめました。人は死ぬ覚悟ができて、はじめて楽しい自由な人生を送れるとのことです。「はい、あなたはたった今、死にました」という想定で墓碑銘、弔辞、死…

「強い製造」「強い設計」のつくり方

「利益を生み出す強い製造強い設計のつくり方」を読みました。必要に迫られての読書です。「見える化」の遠藤功氏の最新刊「現場論」を読んで痛く感動しました。本書はその具体的な進め方を示唆しています。製造業を指揮するようになって約10ヶ月が経過しま…

北前船

「北前船」を観ました。モノクロ写真に随筆風の小文を添えています。精神科医にして写真家の尾上太一さんの作品です。「江戸時代中期から明治時代にかけて、日本海には北海道と大阪・瀬戸内海を結ぶ黄金の道があった。この海に道の主役が北前船だ。…最大の交…

世界史の扉

世界史の扉を読みました。学校の歴史授業では、ギリシャはギリシャ、中国は中国、国ごとの歴史を教えています。少なくとも大航海時代の前はそうです。が、実は古代から世界はグローバルに関連していたそうです。匈奴が押し出されてフン族になりヨーロッパに…

会いたかった人、曲者天国

「会いたかった人、曲者天国」を読みました。ワクワクしました。中野翠さん著、当意即妙、最高です。古今東西の有名人を取り上げ、その評伝、事蹟と評価、印象を述べています。貧乏、ジョージ・オーウェル、嫌な女、ココ・シャネル、苦の人、左卜全、誤解さ…

シニア人生 安心計画

「いまから始めるシニア人生安心計画」を読みました。経済的な安心計画ではありませんでした。エンディングノートの書き方、お墓の準備、財産管理、遺産相続、生前整理など「お金の心配以外の老後の不安」の指南書でした。死後のブログをどうするか考えてお…

古事記・日本書紀

「地図と写真から見える!古事記・日本書紀」を読みました。「…この継体に対しては、北陸の豪族が攻め上がり、従来とは異なる新王朝を立てたという説がある。…しかし日本書紀の中では、継体の存在感は薄く…大伴金村に担がれた神輿、入り婿というのが実態だっ…

吉田松陰

「吉田松陰 人を動かす天才の言葉」を読みました。明治維新の革命イデオローグの言行録です。「読書をせよ、だが、学者になってはいけない。勉強は知識を得るためのものであって、人は行動することが第一である(p.15)」と言ってます。また、メモを取りながら…

神社大図解

「神社大図解」を読みました。サライ 1月号の特集記事です。神社の建築様式を理解しました。伊勢神宮は「神明造り」で「平入り」、出雲大社は「大社造り」で「妻入り」です。要するに、横から入るか、縦から入るかの違いです。バリエーションとしては「流れ…

時事問題に強くなる本

「時事問題に強くなる本」を読みました。中学、高校受験用です。昨年の時事問題(10月まで)コンパクトにわかりやすく書かれています。弊社の従業員研修用に最適と判断しました。重大さの順番には納得のいかないところはありますが、ピックアップして解説する…

哲学ってなんだ

「哲学ってなんだ」を読みました。哲学の力で民族や宗教や文化、習慣などの違いを超えて、人々が共存できる社会が実現する可能性があると理解しました。池田信夫氏が「哲学は面白いが役に立たない」と述べていましたが、そうでもないと思いました。「哲学と…

型で習得 中高生からの文章術

「型で習得 中高生からの文章術」を読みました。これはよい本です。小論文の書き方指導本です。経験に裏打ちされた最も効率的な習得方法を示しています。型は三つ、これで、小論文、記録文、エッセイ、読書感想文レポートが書けます。もっと早くこの本を読ん…

無知との遭遇

「無知との遭遇」を読みました。ジョークの連発で笑えました。「日本人は一つのジョークを3回笑う。一回目は、愛想笑い。二回目は、家に帰って辞書を引いてジョークの意味を理解して笑う。三回目は、意味もわからずに笑っていた自分を自嘲して笑う。」p.95 …

俺のフィロソフィ

「俺のフィロソフィ」を読みました。ブックオフの創業者にして、繁盛店「俺のイタリアン」の創業者、坂本孝氏のインタビュー本です。副題は「仕組みで勝って、人で圧勝する」です。「私は人生で2勝10敗戦という成績ですよ。…俺のシリーズで13戦目を戦ってい…

恥の殿堂

「恥の殿堂」を読みました。フライト中に何度か吹き出しそうになり困りました。曰く「母親しか異性を知らない若者は、ガールフレンドから、…自分の尊厳を冒されないかとビクビクしている。…何も恐れることはない。ゴルフとセックスはヘタでも楽しめるものだ…

毒舌日本史

「毒舌日本史」を読みました。函館育ち今東光氏の放談録です。博覧強記の面目躍如、日本の歴史を気持ちよく独断しています。例えば、後醍醐天皇はケチで無能だと。官軍の二大将軍(護良親王と楠木正成)を自ら失う手を打たれたのは暗愚な帝である。道鏡は名僧…

天皇はなぜ生き残ったか

「天皇はなぜ生き残ったか」を読みました。権力でもなく、権威でもなく、祭祀でもない。延命を果たしたのは「文化と情報」を固守したことにあると述べています。戦前なら発禁本です。奈良時代、律令制は理念だけで実効性なく、王権は平安時代でも絶対的では…

さよなら20世紀

写真集です。副題は「カメラがとらえた日本の百年」。東京都写真美術館での販売本です。気になった写真を数点、接写しておきました。 愛する男を殺し、イチモツを持ち歩いていた猟奇事件の犯人。阿部定。大島渚監督「愛のコリーダ」で映画になりました。日本…

人は死なない

「人は死なない」を読みました。医者の本なので読んでみました。東大病院、救急医療に携わる教授の本です。新しい覚醒があるかと読んでみました。…山登りで2度死にそうになり、山から「もう来るな」という声が聞こえたこと。中国の気功の先生がパーキンソン…