双発戦闘機 屠龍

「双発戦闘機 屠龍」を読みました。小学生の頃、マンガで戦記ものを好んで読んでいました。「紫電改のたか」わくわくして読んでました。空中戦の描写に心躍らせていました。ゼロ戦、隼、一式陸攻、月光、当時の飛行機の呼び名はグラマン、コルセア、スピットファイア−など外国の名も含めて知らないものはないと自負していましたが、「屠龍」???知りませんでした。双発の戦闘機は「月光」です。アメリカ製では山本五十六を殺したP-38、それ以外は知りませんでした。この双発で二人乗りの戦闘機は、戦争の終末頃、重爆撃機、B-24,B-25,B-29、迎撃に大活躍したそうです。この歴史的事実をはじめて知りました。高高度で侵入してくる重爆撃機に対して高射砲は届かず、ゼロ戦は達せず、なすすべもなく蹂躙されたと思っていました。重爆撃機の防備は堅く20ミリ機関砲では撃墜できず、ついに「屠龍」に37ミリ対戦車砲を積んで立ち向かったとのこと。これによりはじめて撃墜できたそうです。設計など開発者の奮闘、テストパイロットの果敢な挑戦、熟練者たちの活躍をはじめて知りました。名著です。