歴史と人間 マルタンゲール

放送大学「歴史と人間」第9回、歴史に名を残さない人々「マルタンゲール」「メノッキオ」「ピナゴ 」を視聴しました。マルタンゲール事件とは…中世のフランスで起きた亭主なりすまし事件で、実に興味深い話です。フランスで映画化され、ハリウッド映画としてリメイク版でも映画化されているそうです。主演はリチャードギア「ジャック サマースビー」南北戦争時代を舞台にしているそうです。「メノッキオ」は宗教裁判、「ピナゴ」は、住民台帳からランダムに選んだ人間の歴史を探るという画期的な試みです。歴史学への果敢な挑戦といえます。マルタンゲールについて備忘します。

ジャック・サマースビー [DVD]

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1548年、マルタン父親とトラブルを起こした事がきっかけで、妻ベルトランド・ド・ロル[1]や息子を置いて失踪してしまう。
8年後、1556年夏のある日、マルタンは突如帰郷してくる。既に夫は死んだものとされていたベルトランドは、未亡人として息子と暮らしていた。以前は神経質かつ非社交的で、ベルトランドに対してもよそよそしかったマルタンだったが、気さくでよく働き、妻子に対しても優しい夫になった。
しかし、マルタンの叔父ピエールは彼に疑いの目を向ける。1559年、「マルタン」と称する男は偽物であるとして告発され、1560年、トゥールーズの高等法院においてジャン・ド・コラ[2]判事のもとで裁かれることになった。ベルトランドは彼は本物であると必死に弁護、結果的にそれが認められるが、その直後に本物のマルタン・ゲールが現れた。彼はイタリア戦争に出征して片足を失い、義足をはめていた。彼は目撃者の証言や様々な質問の結果、本物であると認められた。
マルタンになりすましていた男はアルノー・デュ・ティル[3]という男で、姦通罪と詐欺罪で有罪を宣告され、その後絞首刑に処せられた。wikiより