直球勝負の会社

「直球勝負の会社」を読みました。来週の火曜日(2017.10.17)に著者、出口治明氏のお話をお聴きする機会を得ましたので、事前に彼の本を読むことにしました。学歴、就職先、仕事の内容、教養、人脈、人間的な魅力、すべての面で脱帽です。素晴らしいの一言に尽きます。人として、起業家としては及びもつきませんが、せめて指定管理者の話では会話が成立するかもしれません。還暦開業の大先輩の爪の垢でも煎じて飲みたいと思いました。恐れ入りました。備忘します。

直球勝負の会社―日本初!  ベンチャー生保の起業物語

直球勝負の会社―日本初! ベンチャー生保の起業物語

ライフネット生命の株主には、保険会社も大株主もいません。このような資本政策が大きなチャレンジであることは、充分認識していました。それでも私は、保険会社が株主なると、既存の保険業界の常識がきっと移植されると考えたのです。せっかくゼロから生命保険会社を作る機会が与えられたのですから、徹底して、市民・消費者目線の解消作りたかったのです。ページ38
株主との関係については相互の理解を深めるために良好なコミュニケーションを確保することが一番大切だと考えています。私はどこよりも正直に徹したいと心底思っていますので、原則として、取り締まり厄介の内容含め、すべての情報を、すべての株主に公平に開示しようという姿勢で臨んでいます。具体的には毎月全株式と打ち合わせ行っています。株主だけではありません。社員を含めたすべてのステークホルダーに積極的な情報開示を行いたいと考えています。ページ45
私はかねてから、、定年退職には疑問を持っていました。なぜなら加齢による能力の低下は個人差が非常に大きいので、実質的には不平等になりやすいと思っていたからです。そこでライフネット生命では定年はないと書き加えました。したがって、医師が健康に太鼓判をしている限り、当社では何歳まででも働けることになっています。高齢化社会では当然のことだと思っています。ページ51
ライフネット生命では原則三社の競争入札制度を採用しており、株主の紹介の有無については特段の考慮していません。徹底的な効率性をを高めて早く上場果たすことが、株主に対するライフネット生命の基本的な責務であって、株主の関係会社に便宜を図ることではない、と私は考えているからです。ページ55
ライフネット生命を設立するにあたり、私は3つのビジョンの実現を掲げました。それは、「保険料半額にしたい」、「保険金の不払いをゼロにしたい」、「比較情報発展させたい」です。ページ66
私は生命保険も他の商品のように比較して、納得して加入する社会に一日も早くなってほしいと、強く願っています。私はこのように考えましたので、ライフネット生命では自らのウェブサイトで約款も保険料表も公開すること決めました。普通のメーカーなら、商品の性能や希望小売価格などの商品情報をかなり昔から詳しく開示していますので、これは至極当然のことだと思っています。ページ82
テレビコマーシャルなどを毎日のように大々的に放映すれば、確かに知名度が上昇するかもしれませんが、その費用は結局、生命保険料に上乗せされますから、生命保険料半額にしたいという私たちの企業理念と抵触することになってしまいます。できるだけお金を使わずに、ライフネット生命知名度あげたい、これが、私たちの大きなチャレンジの1つです。…これまでに私たちが注力したことは次の3点です。「パブリシティーに力を入れる」「オンライン広告とオフライン広告のベストな組み合わせを考える」「株主の顧客基盤を活用させていただく」。ページ94
一般に生命保険会社が破綻する原因は3つに大別されると言われています。1つは資産運用の失敗です。2つ目は高い予定利率の設定による逆ザヤの発生です。3つ目は乱脈経営です。私は情報の開示とコーポレートガバナンスの貫徹が、乱脈を防ぐ最大のポイントだと考えています。ページ100
ライフネット生命は、百年続く企業にしようと誓いました。100年も時間があるのですから、目指すは世界一の保険会社です。単なる規模ではなく、お客様や市場の評価が一番高い企業を目指すということです。現在のライフネット生命は、実績ゼロに近いレベルです。私は還暦を迎えています。100年と言えばほらばなしに聞こえるのは無理からぬ事かもしれません。歴史上のいろいろな出来事を見ていますと、人間が願ったことは99パーセント、いや99.9パーセント実現しないと言えると思います。しかし人間が願わなかったことが100パーセント実現しないということもまた事実なのです。そのように考えてライフネット生命は100年続く企業にしようと決意したのです。ページ134
人脈作りのコツなどをよく聞かれるのですが、「来るものは拒まず、去るものは追わず」以外の回答は思い浮かびません。ページ152
官僚を束ねていた後藤田雅春さんの話をどこかで読んだことがあります。…「諸君は、上司を自分の仕事で説得できなければ、自分を無能だと思いなさい。なぜなら、上司の方が職務範囲が広く、最後まで目が届かないのであるから。また、お茶くみのおばさんに可愛がられなければ、決して偉くなろうと思ってはいけない。なぜなら、失うものがない彼女たちは、諸君の人間性を一番よく見てるのだから。」ページ155
組織を率いるリーダーに必要な資質は3つ。まず、明快なビジョンを持っていなければダメだ。やりたいことがなく、偉くなりたいだけの人間がトップになれば、その組織は不幸だという以外にない。つぎに、そのビジョンを仲間にロジカルに説明して納得させる能力が必要だ。そして最後に、そのビジョンの達成に向けて組織のやる気を起来させ、引っ張っていく能力が必要だ。政治家も同じこと、なかなか良いリーダーはいないけどね。国の市場のリーダー論に見られるような禅問答のような話に比べればはるかに合点がいきました。ページ167
2003年から、私は大星ビル管理に移りました。担当はPFI・指定管理者業務の統括であり、ビル管理会社にとっては全く新しい分野でしたので、やりがいのある面白い仕事でした。東京大学柏キャンパスの総合研究棟施設整備事業(PFI)や東京都の日比谷公会堂の指定管理者などを競争入札で受託しましたので、それなりに忙しい毎日でしたが、時間が全くないわけではありませんでした。ページ175
私自身は中長期的にはライフネット生命の将来を楽観しています。…本当に多くの皆さんとお話をする機会に恵まれました。そしてお話を聞いていたいだいたほとんどのみなさんが、ライフネット生命の理念や「生命保険は比較して納得してに加入すべきだ。そのために、お客様に選択肢を提供したい」といった考え方に理解と共感を示してくださいました。私はお客様にしされる企業は必ず伸びると固く信じています。後は役職員50名の心合わせてそのスピードアップを心がけるだけです。ページ198
働くことはパンのためですが、「人はパンのみに生くるにあらず」という言葉がいみじくも示してるように、私たちは人間のやっている仕事が、世のため、人のために役立ってるという確信が芽生えたとき、本当に心のそこから明るく元気に楽しく働けるのではないでしょうか。ライブネット生命の場合その確信のよすがは、私たちのあるべき姿を要約したマニフェストだと思っています。ページ201