ドラッカーの教え通り、経営してきました

次回の社内研修用テキスト「ドラッカーの教え通り、経営してきました」を読んでみました。以前、著者の講演録を読んだことがあり、読後の印象で研修用テキストに選びました。本書は、数少ない重要な点を何度も繰り返し述べているので、教科書としては最適だと思います。文章も平易です。
実は私も、著者と同じように入社したての頃「経営者の条件」を読み勇気づけらたクチです。曰く「組織の活動や業績に対し、実質的な貢献を行うべき知的労働者は、すべてエグゼクティブである、たとえ新入社員でもエグゼクティブなのだ」と。懐かしく思い出しました。備忘します。

ドラッカーの教えどおり、経営してきました

ドラッカーの教えどおり、経営してきました

つまり成果を上げる唯一の方法は、「計画的な破棄」「退嬰的な破棄」であると指摘しているのだ。(p.18)
会議の資料については、必ず事前に配布し。目を通しておいてもらう。そして当日は持ち込み禁止とする。(p.42)
目的や目標は、一言でいいきれるような、なるべく短く、わかりやすいものであるべきだ。(p.50)
「働き手を動かすのは自主性であるため」「仕事の大部分については、部下たちのやり方を考えてもらわなくてはいけない」(p.52)
表彰するときは部署単位、チーム単位が基本である。仕事はチームでするものである。(p.58)
「成果をあげられない者は、容赦なく異動させなければならない。さもなければほかの者を腐らせる。組織全体に対して不公正である。…何よりも本人にとって意味なく残酷である」(p.71)
…役員、管理職に週1回のレポート提出を義務づけている。…目標(課題・問題はなにか)、それにどう対処したか、その結果、現在どのような成果が出ているか(p.78)
…企業に対して社員を大事にするよう説く一方で、社員に対しても、会社にどんな貢献ができるか自らに問わなければならない…(p.87)
社会的責任を果たしつつ、経済的な合理性を追求する−。(p.96)
…企業にあっては、「約束を守る、嘘をつかない、他人をいじめない」という当たり前のことが当たり前にできるように、常に社員を指導、教育しなければならない。(p.97)
マネジメントとは管理することが目的ではなく、リーダーとして組織を率いて、仕事の成果をあげることが目的なのだ。…マネージャーとは、管理することが目的ではなく、組織の成果に責任を持つ人のことをいうのだ。(p.112)
…適切な目標を設定すべきである。最初は簡単な目標を設定して、1ヶ月に一度くらいは「できました!」といって目標達成を喜べるようにする。次にはもう少し難しい目標を設定する。そうやって目標をクリアしながら、少しずつ部下が実力をつけていける環境を用意するのが、上司たるマネージャーの務めである。(p.132)
…規律のない集団は必ず危機に直面する。(p.157)
…「5つの過ち」に注意し。先の「7つの機会」から革新のチャンスをうかがうなら、企業は必ずイノベーションのチャンスが訪れる。(p.174)
不況を乗り切るには、コストダウン、セールスポイントを1つ付ける、コア技術の見直し、基本的にはこの3つの戦略しかない。(p.191)
事業の陳腐化に対抗するには、自ら変化を求めて新製品でさえ古いものとしてすぐに捨てる発想が必要だし、それにはまだ顧客ではない人たちに注目し、どうすれば顧客になってくれるのか、その方法を考えることが有効だということだ。(p.219)