妖怪画談

水木先生の絵をじっくり拝見しました。「抱きつき柱」 これは一名、抱きつき柱とも言ってこれに抱きつくとポロリと枯葉が落ちるように何の苦しみもなく往生できるというので、昔から老人が抱きついて柱は黒光りしている。p.7備忘します。

抱きつき柱 これは一名、抱きつき柱とも言ってこれに抱きつくとポロリと枯葉が落ちるように何の苦しみもなく往生できるというので、昔から老人が抱きついて柱は黒光りしている。ページ7
ニューギニアの森 もともと妖怪というのは、超自然な霊だから、形はなく、感じて読みとるのだと思うと急に元気が出て、思わず「ぬりかべ」と同じ形のカバンの霊を明け方まで興味深く見た。ページ29
家鳴り 西洋で言えばポルターガイストで、わが日本ではこれを家鳴りと言って小鬼のようなもののいたずらであるとした。古い武家屋敷や農家に多いようで…ページ46
魍魎 魍魎は木石の怪ともいわれるが、一般には死者を食べる妖怪と考えられている。ページ62
火車 葬式の時、にわかに大風雨が起こり、葬列の人々を倒すほど激しくなって、担いでいる棺桶を吹き飛ばし、棺のフタまでとってしまうことがある。これを「火車に憑かれた」と言って大いに恐れまた恥とした。ページ70
寝ぶとり 昔、少し美人の女がいて、普通は大して気づかないが、寝ると体が部屋中いっぱいに広がったようになり、またそのいびきは車が轟くようだった。あまりにもものすごいので、その夫もとうとう逃げ出してしまった。ページ110
座敷童子 東北では古家には童子がいると信じられている。…童子は、赤い顔して子供のようであり、家に住み着いているときには家は栄えるが、これが逃げ出すと家は衰えていくと言われる。ページ135