五木寛之「林住期」を読みました。古代インドで、2世紀頃、「四住期」という考えが拡がったそうである。「学生期」「家住期」を人生の前半、「林住期」「遊行期」が後半だそうです。「林住期」とは今でいうと50歳から75歳までを指すとのこと、著者は「林住期」こそ人生のピークと考えているようです。そうかなあ? と思いながら読み進めました。この本は老人の戯言と断言できます。大いに笑えますが、読む価値は、ほとんどありません。備忘します。
- 作者: 五木寛之
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2008/09
- メディア: 文庫
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「林住期」は50歳から始まるのである。定年退職する10年前から、自己本来の生き方の検討と、その準備を始めておかねばならない。(p.76)
私は60歳で車の運転をやめた。それはとても辛いことだった。しかし、自分の運動神経の衰えを「あきらかに究め」た結果、ハンドルを握ることを断念したのである。(p.93)
…よく生きたということは、最後をよくしめくくってこそ「良き人生」といえるからである。(p.143)
口は物を食べるところ。鼻は息をするところ。(p.193)