フリーで働くと決めたら読む本

「フリーで働くと決めたら読む本」を読みました。実力のない人間はフリーランスになれないと力説しています。「キツイよ、そりゃ、でも自由だ!」ということらしい。会社で頭角を現せない人間では、フリーになればほとんど破滅することがよく分かりました。またセルフブランディングの本としてもよくできています。「語り部名刺」「ヒストリーカード」など、示されている方法は試すに価します。備忘します。

フリーで働く!  と決めたら読む本

フリーで働く! と決めたら読む本

ギリギリ許容できる時間をすべて使って完璧に準備を整える=ある分野のスペシャリストになると考えてほしいのです。この、準備にどれだけの時間と知恵を使うかがその後の明暗を分けます。これはもう確実に明暗を分けてしまうのです。(30ページ)
プロフェッショナルフフリーランスになるのかイメージング能力がとても重要です。ここで言うイメージング能力とは、未来を見る力です。未来を見るというのはそこにあるべき自分の姿です。…努力目標やライバルにあたる人がはっきりしてきてきます。ここが重要なのです。この「イメージング能力=将来どうなっていたいか」を明確にする力がプロフェッショナルフフリーランスを目指すには、絶対に必要です。(65ページ)
…相手の目線から発することを「観点移動」といいますが、観点移動のできているキャッチフレーズは圧倒的に強いのです。…よく、「笑顔に自信があります」とか「フットワークが抜群です」みたいな誰もが言っているような言葉を使ってる人がいますが、最悪です。理由は、どう見ても「他と違って」いないからです。私はこのような誰もが使っているような言葉を「浅い言葉」と呼んでいますが、これでは深いところにいる高級な魚は釣れません。(76ページ)
既存のクライアントを当てにするという考え方には、私は大反対! 百害あって一利なしだと思います。その理由は簡単。古巣の会社とか組織を、敵に回すことになりかねないからです。ここがとっても重要です。(88ページ)
この「差別化=新しさの自転車操業」になってしまったのでは、早晩破綻してしまいます。最終的には安売り合戦に陥ってしまうからです。これが、「差別化はやめなさい」と私が警告する根拠です。ではどうすれば自転車操業に陥らずに済むのかというと、それは、「先鋭化」ですフリーランスとして生きていくには、この「先鋭化」が最も重要です。「独自性=先鋭化」です。(108ページ)
…どうすれば、名刺交換をした瞬間に、「この人と話た連絡を取りたい」とか「今すぐ詳しい話を聞いてみたい」と感じてもらうことができるのでしょうか。その答えは、あなたの名刺を「語り部名刺」にすることです。「語り部名刺」とは、私が勝手に名付けたのですが、要は、あなたの代わりに、あなたの能力とか魅力を的確に伝えてくれる。分身となる名刺のことです。(138ページ)
名刺よりも強力な分身ツール「ヒストリーカード」を使いこなせ! …内容はこの例と同様の項目と並び順にして下さい。「キャッチフレーズ」「自己紹介」、そして「得意技」「実績」「こだわり」「活動フィールド」「価格の目安・スケジュール」「連絡」「追伸」です。この並び順にも意味があります。私自身が成果を上げて検証してきた効果絶大な項目ばかりです。一つ欠けても成立しないくらいそれぞれが重要な意味を持っています。(147ページ)
ヒストリーカードの最適な使い方は、顔の広い、ポイントゲッターに大量に渡すという方法です。… この場合カードは束で用意してください。現金の帯封のように最低でも10枚、できれば30枚くらいを単位としてとしてください。そしてそこポイントゲッターにこう付け加えた上で手渡すのです。「説明いりません。読めば私のことがわかるように作ってあります。ただ単に知知り合いがこんなの作ったので読んでみてと言って他のスタッフに渡してくれれば良いのです」これでokです。(155ページ)
メールの署名に営業させる。…メールの署名というのはあなたを無料でアピールする、実に大事なツールなのです。(174ページ)
「価格で争わない」「着手金にこだわれ」「見積もりは有料」「立て替え仕事はしない」
看板の威力は大きいです。会社にいる間は気づきませんが、本当に大きいのです。だからこそ、その見極めが重要で、そこを間違えると大きな失敗が待ってています。「看板を取り外しても、従来どおり付き合ってくれるか?」「お金を真ん中に置かなくても変わりない付き合いができるか?」を胸に手を当てて考えましょう。そこで「イエス」という答えが出た相手とだけ、付き合いましょう。そうでないと、いざというとき寝首をかかれることになってしまいます。(220ページ)