僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。

「僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。」を読みました。微生物の「ミドリムシ」で食糧危機やエネルギー問題を解決するために会社をつくった社長の話です。痛快な創業譚です。著者の出雲社長は無謀にみえて沈着な方とおみうけしました、説得力も常人ではありません。協力者の元ライブドア堀江貴文氏や元マイクロソフトの成毛氏の先見性にも大いに驚きました。両人ともたまたま成功した人ではありません。タダものではありません。出雲社長もそのたぐいの人なのでしょう。「生意気」な感じとか「空気を読めない感じ」それこそが、アニマルスピリットというかベンチャースピリットなのかもしれません。ライブドア強制捜査にあったあとの四面楚歌の状態は日本ならではのムラ社会反応だと思います。お気の毒ではありましたが、会社を強くしたことに間違いはありません。備忘します。

僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。

僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。

投資というのは、いかに早く株価の「歪み」を発見できるか、というゲームだ。(p.33)
…日本のベンチャーの先駆者のような経営者の方々の中には、強いコンプレックスを抱えている人が多いように感じた。(p.86)
…「他社がやっていないから、これは、チャンスなんです。戦略的に一番乗りでやりましょう」という稟議書は、日本ではあまり通らないのが普通だ。(p.197)
創業してからこれまでの7年間を振り返って思うのは、日本は極端すぎる、ということだ。アントンプレナー文化が育たないのも、このあまりにも極端すぎる日本の空気のぶれ方があるのではないか、と思う。…「これはいける」となったら、我先にと雪崩を打つように押し寄せる。(p.203)
自分が「この分野、この領域で勝負する」と決めたら、その中で必ず1番を目指すこと、これが僕が、ベンチャーの経営に関してアドバイスできる唯一のことだ。(p.219)