偶然の科学

「偶然の科学」を読みました。速読でしたが、これは精読に値する本です。要するにビックデータがあっても意味づけ、仮説がなければ利用のしようがないということを理解できました。「偶然の科学」というより「必然の探索方法」とでも題した方がよい著作です。モナリザはなぜ世界一の傑作なのか? モナリザだから。常識とはそういうことだと説明しています。フェイスブックが成功したのはフェイスブックの特質のおかげ(p.69)。世界の事象は偶然だけなのか、予測できるのか、哲学に近いテーマを豊富な事例で探求しています。インターネットの発展により今まで人類が測定できなかった社会的な事象を測定できるようになった(p.279)、これから本当の革命が起こると予想しています。

偶然の科学

偶然の科学