日本国憲法なのだ!

日本国憲法なのだ!」を読みました。赤塚不二夫さんの30年前の復刻本です。構成は「漫画」「憲法学者との対談」「憲法学者の解説」「憲法原文」です。安倍首相の憲法改正議論が盛り上がりを見せている中、この本も売れているそうです。赤塚不二夫さんは中国で生まれ、10歳のときに母親と命からがら日本に帰ってきたそうです。母の実家にたどり着いて30分後に妹が亡くなったそうです。つらい体験があのハチャメチャなギャグの背景だったのかもしれません。この歳になってようやく理解できるようになりました。赤塚さんは「戦争反対」です。理屈抜きの「戦争反対」です。つい「戦争は必要悪だ」とか、「そんなに馬鹿にするなら、一発、核ミサイルでも…」などと言いたくなります、でも、戦争はいけません。皆で反対しないと悪夢がもう一度よみがえってしまいます。「見て見ぬふり」はいけません。私も憲法改正を容易にする改正に反対します。
ところで、30数年ぶりに「日本国憲法」を読みました。翻訳文の匂いもしますが、総じて格調高い文章です。戦争直後の悔恨と理想の実現に燃えたすばらしい内容だと思います。備忘します。

「日本国憲法」なのだ!

「日本国憲法」なのだ!

第一条 天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって、その地位は、主権の存する日本国民の総意に基づく。
第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
第九十六条 この憲法の改正は、各議員の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行われる投票において、その過半数の賛成を必要とする。