ヤバい経済学

「ヤバい経済学」を読みました。人は必ずしも合理的な経済行動をとるわけではない、しかしある現象に対して仮説を立て検証すると、常識では測れない驚くべき知見を得ることがでできます。「英才教育で人は秀才にはならない、よい親からよい子供ができるだけだ」とか「米国の犯罪は減少しており、その原因は堕胎の合法化である」などなど。眼から鱗の話が満載です。備忘します。

ヤバい経済学 [増補改訂版]

ヤバい経済学 [増補改訂版]

…数字は何と言っているだろう驚くなかれ、候補者が使うお金の額はほとんど関係ない。勝っている候補者が使うお金を半分にしても得票率1%下がるだけだ。負けている候補者がばら撒く金を2倍にしても得票率は同じ1%しか増えない。選挙に立候補した人にとって本当に大事なのは、お金ではなく候補者自身がどんな人かなのだ。(12ページ)
何年も前、元力士2人が、八百長を大々的に暴露した。その上話は八百長に止まらなかった。不正な取り組み以外にも麻薬に不倫、賄賂に脱税、さらに日本のマフィアであるヤクザとの深いつながりまであると彼らぶち上げた。 2人は脅迫電話を受け付けるようになった。 1人はヤクザに殺されると友達にておびえていたそうだ。それでも彼らは東京の外国人記者クラブで記者会見を開くことにした。しかし、そのちょっと前に2人で亡くなった。ほんの数時間違うだけで同じ病院で同じような呼吸器疾患で死んだのだ。警察は犯罪はなかったと宣言し、操作を行わなかった。 2人が同じ日に同じ病院で死ぬというのはとてもおかしなことだとその雑誌の編集者である三宅は述ている。しかし彼らが毒を盛られたのを見た人はいない。だから疑問があってもそれを証明することができない。( 50ページ)
フェルドマンはデータよりも自分の経験に基づいて人の正直さについて他にも独自の結論を得ている。彼は士気がとても大きな割を果たすと信じるようになった。ボスが仕事を好きなら職場は正直なる。さらに彼は、会社での地位が高い人の方が低い人よりも支払いをごまかすことも多いと考える。(57ページ)
…痩せる方法については、香りのない油(採種油やエクストラ・ライトのオリーブ油を使った)大さじ2杯をご飯とご飯の間に 1日何回かすすると、体はカロリーをとるけれどもっと食べろというシグナルを出さない−砂糖水でも同じ効果が得られた。…結果は驚くほどだった。体重は20キロ近くも落ちて二度と元に戻らなかった人で会いたい、いつでも何でも好きなものが食られるけど、お腹が減らなくなった。(289ページ)