アメリカ側から見た東京裁判史観の虚妄

「アメリカ側から見た東京裁判史観の虚妄」を読みました。米国政府がソ連のスパイ交信記録「ヴェナノ文書」 を20年も前に公開していたことを知りませんでした。ルーズベルトが日本に真珠湾攻撃をさせるように仕組んでいたのではないか、という憶測は以前から聞いておりましたが、公文書に証拠があることを初めて知りました。本書によればコミンテルンの米国世論操作は実に巧みです。これが歴史の真実だとすれば「嵌められた」以外の何物でもありません。私は、若い頃から「朝日新聞」だけ読んでいて洗脳されていました。先の総選挙の後の社説(負け惜しみ)を読んで、救い難い新聞であることを認識しました。嵌めるなよ! 備忘します。

アメリカ側から見た東京裁判史観の虚妄 (祥伝社新書)

アメリカ側から見た東京裁判史観の虚妄 (祥伝社新書)

日本が戦略的に対米関係を築こうとしなければ、代わって中国共産党政府や韓国がアメリカとの深い関係を築き、気づいたら日本は米中両国から挟撃されるようになったということになりかねない。ページ35
マスコミは連日のように、言論弾圧論者と非難した。それでも有力な証拠を示すことができないマッカーシー上院議員対して、上院は1954年12月、けん責決議を採択してしまう。ページ62
日本が真珠湾攻撃をする4ヶ月以上も前に、ルーズベルト大統領は日本爆撃を指示していたわけだが、その立案に動いたのが、pageというバーネーム持つラフリ・ンカリーであった。ソ連のスパイたちは、なんとしてもに日米戦争起こそうとしていたわけだ。ページ78
コミンテルンとは1919年、ロシア共産党ボリシェヴィキのレーニンの主導によりモスクワで創設、1943年まで存在した、ロシア共産党主導による、共産主義政党による国際組織のことだ。日本共産党コミンテルン日本支部として発足したし、中国共産党コミンテルン中国支部として発足した。コミンテルンなくして、現在のような日本共産党は存在しなかったと言えよう。ページ95
日教組は、コミンテルンの別働隊の末裔なのだ。だから、いまだに中国共産党北朝鮮を賛美し、資本主義を罵倒する方向性を堅持しているわけである。ページ99
共産主義者やそのシンパの宣伝手法は、このように相手に一方的にレッテルを貼って、敵対勢力の発言権を奪っていく。日本でも、左派リベラルは、敵対する政治家、政治勢力に対して「軍国主義者」「差別主義者」といったレッテルを貼って社会的に抹殺しようとするが、その手法はコミンテルン仕込みだ。ページ130
残念ながら、現在の日本では、戦前、アメリカにおいてコミンテルン、アメリカ共産党指導で大々的な反日宣伝が繰り広げられていたことは、ほとんど知られていない。そして、あたかもアメリカ全体が反日だったかのように誤解してしまっている。このような歴史認識では、日本にとって本当の敵は誰なのかを見誤ることになろう。ページ152
つまりルーズベルト政権の反日政策に反発して近衛内閣が反米政策をとることは、結果的にスターリンによるアジア共産化に加担することになるから注意すべきだと若杉総領事は訴えたわけだ。が、その声に、近衛内閣は耳を傾けなかった。ページ164
しかも「ヴェナノ文書」の公開に伴い、そのスパイ活動を追求したマッカーシー上院議員の再評価が進んでいるという。ページ194
日米関係に極めて大きな影響与えたソ連のスパイ活動立証した「ヴェナノ文書」を無視しながら、「歴史の真実と向き合おう」などと主張する日本の歴史家たちとマスコミのご都合主義、視野の狭さは何とも救いがたい。ページ199