社員は育てなくていい

「社員は育てなくてていい」(宋文州著 イーストプレス刊)を読みました。以前、テレビの情報番組で著者の話を聞いた記憶があります。好人物のように見えました。刺激的な表題で、興味深く読み始めましたが、言っていることは至極、真っ当なことでした。「日本のサラリーマン、覚醒せよ」というメッセージに溢れた書です。多分、多くののサラリーマンから「現実には難しいよ」と言われる内容です。この書を実践しようと思う人は、すでに実践している人で、これに反応できない人は、多分、良いことだと思っても一生涯、自分を変えることはできません。久しぶりにショーペンハウエルの「賢い人は常に同じ事を言い、愚かな人はいつもその逆をする」という言葉を思い出しました。


真善美をもってすれば、ビジネス上のあらゆる問題にきちんとした対処をすることができます。(p.41)

会社が真善美に反するような行為を強制するときこそ、声を大にして怒り、正しいと思える仕事を続けるべきなのです。(p.42)

真善美を持って働くということは、結局は、会社以外の基準を自分の中に持って働くということ、つまり、「自分のために働く」ということです。(p.48)

社員は育てなくていい!―「会社の壁」を破る48のルール (East Press Business)

社員は育てなくていい!―「会社の壁」を破る48のルール (East Press Business)