日本日記

「…(出稼ぎ)韓国の女たちは自分だけを愛してほしいと思うのである。それをいちずさで求めてゆくので、いったん関係を持つと男たちはしだいに追いつめられてゆくことになる」在日外国人の「日本についてのエッセイ」アンソロジーです。古い本ですが、ケントギルバートやサンコン、モレシャンなど芸能人まがい、懐かしい面々の意見です。故筑紫哲也さんの選です。日本人は日本の常識でしか、事柄を理解することが難しいとつくづく思います。また現在の日本人は昔の日本人から変質したようにも感じます。備忘します。

バンクーバーで出会ったカナダ人買収のことです。まるでで吐き捨てるようにあしざまに語った。彼(CWニコル)が彼の連れの女性を意識して話していることは明らかだ。(CWニコル)ページ15
ところがそのCMに何か余計な意味をつけて、社会を動かす力すらあるように見せかける一団がいる。彼らは経済大国日本の繁栄をいいことに一儲けしようと企んでいるような気がしてならない。はっきり言おう。それはいわゆるコピーライターやCMディレクターと呼ばれる人々の集団である。(デープスペクター)ページ69
私は、日本でもよく議論する。まず大前提を証明して、相手の同意を求める。そして、それならこの点も異論はないでしょうと次の段階へすすむ。こうして、次々と同様ながら結論に至る。ところが、その結論のところでどうしても納得してくれない、という場面しばしばぶつかる。「理解できるが納得できない」という奇妙な言葉を漏らすようになるのだ。(ハルペンジャック)ページ91
…これが本日のオキシデンタリズムの芯であろう。あ、ドライ、単純、おまけに押し付けがましい、機械に過ぎない西洋人の私。(ロビンギル)ページ106
「なあ、サリー。つらくなったら、お金のことを考えるんだ。君が今どれほどの大金持ちなりつつあるかもね。…美学だとか伝統文化だとか、純血種スポーツうんぬんを口にするのは建前で、本音は誰しも同じこと…収入だよ。相撲だって立派なビジネスのさ。…いいかい、今度また「象」呼ばわりされたら、貯金通帳出してお金の勘定するといい。気分が晴れるよきっと…」サリーは椅子から両手を持ち上げて、握手を求める。そしてドアに向かいながら言った。「ありがとう君の言ったことを忘れないようにするよ。」(ロバートホワイティング)ページ121
「問題を引き起こす源は、すでに3つのZからはじまる。ザル(金)、ザン(女性)、ザミン(土地)だ。」イランの古いことわざにこんな言葉がありますが、人間の欲望を一言で言い切った、なかなか鋭いことわざです。(カーンユスフサイ)ページ125