最後の授業

「最後の授業」を読みました。バーチャルリアリティの権威であり、終身教授であったランディ・パウシュは、46歳のある日、膵臓がんで半年の命と告げられる。その日から最愛の妻、残していく3人の子、教え子たちに大事なことを伝えておくことを考える。そして彼は大学での「最後の授業」をすることでこれを成し遂げようとする。その最終講義はインターネットで世界に紹介され人々に感動を与えました。人は、どう生きるべきか、鋭く問いかける感動の書です。備忘します。

最後の授業 ぼくの命があるうちに (SB文庫)

最後の授業 ぼくの命があるうちに (SB文庫)

…夫が膵臓がんになった女性だった。彼らは家族旅行も計画を延期し、スケジュールを再調整する前に夫は亡くなった。「旅行に行こうと思ったら、すぐに行きなさい。いまこの瞬間を生きなくては」(p.141)
…教育をビジネスにたとえるなら、顧客サービスのモデルより適切な例があるはずだ。僕は大学の学費を、スポーツクラブの個人トレーナーの料金とたとえたい。僕たちの教師はトレーナーとして、まず設備の使い方を教える。その後は厳しく接するのがトレーナーの仕事だ。…ジムのトレーニングで素晴らしいのは、努力すれば、とてもわかりやすい結果がついてくることだ。鏡を見たら筋肉の成長がわかるのと同じように、学生が自分の精神的な成長をしっかりと理解する。その方法を教えることが教師の仕事だ。(p.152)
…明日、教室に行って学生の目を見ながら言いなさい「課題はとてもすばらしかった。でも、君たちはもっとできる」と。(p.165)
ずいぶん時間がたったけれど。ようやく気づいたの。自分に言い寄ってくる男性がいたら、気を付けることは簡単。彼の言うことはすべて無視して、彼のすることだけに注意すればいいの。(p.196)
僕の人生で現在起こっていることや、治療の状況にもかかわらず、僕はいまでも手書きの手紙を書いたほうがいいときはそうしている。(p.207)
まずは頼んでみよう。「もちろん」という返事が返ってくる場合は、あなたが思っているより多い。(p.249)