決算書まるわかり教室

「決算書まるわかり教室」を読みました。項目のはじめに質問があり、その解説という形で会計の基礎を書いています。よい復習になりました。全問正解とはいきませんでしたが。勉強の順番も教えてくれているようです。損益計算書⇒貸借対象法⇒キャッシュフロー計算書⇒経営分析(連結決算⇒損益分岐点分析⇒経営分析)で完結しています。それぞれの項目をじっくりと見直さなければいけません。備忘します。

決算書まるわかり教室 (PHP文庫)

決算書まるわかり教室 (PHP文庫)

…免税業者や簡易課税方式を採用している小規模企業では、税抜き方式を税法では認めていない。しかも、大企業とて、税抜方式が強制されているわけではないのだ。…しかも、継続適用は条件とはされていないのだ。(p.35)
…在庫をわざと少なめに計上すると、売上高がかわらずに、売上原価が増大するのだから、利益は減少する。(p.51)
外部委託の人件費は、どこまでが給料、いくらかが車の経費など区分されていない…人件費に含めることは通常は行っていない。(p.55)
特別損益は、臨時的な利益や損失、過年度の損益修正である点は理解しておいてよ。(p.79)
税引前当期純利益までは国際的な基準、そのあとに出てくる法人税等(正しくは「法人税、住民税および事業税」)は実際に納める税金なので、税法を基準とした金額だ。…そこで、会計基準で計算された税引前当期純利益が負担すべき税金を算定するために用いられるのが法人税等調整額だ。(p.85)
…資産では現金化しやすいものから並べていこうというルールだ。現金預金は最初に書いて…こういう方法を流動性配列という。…負債の部もこの方法で並べていく…(p.109)
一般的に、商品回転率の高い業種は売上高総利益率(粗利益率)が低い業種が多く、逆に商品回転率の低い業種には、利益率の高いものが多い。(p.122)
子会社の株式等は50%以上の大きな減損がなければ、取得原価でよい。(p.130)
会社法では、それ以外に払い込み金額の半分以上を資本金にした上で、残りの金額を資本準備金にすることを認めている。…何で資本金と資本準備金に分けるわけ? 増資のときの登録免許税も異なるし、株主配当の金額を決めるときにも、資本準備金の大きい方が会社法の制約が少ないのだ…(p.158)