「私の本棚」を読みました。女優で作家の中江有里さんの本です。NHKで「1493」を紹介してくれました。優美で分かりやすい解説でした。いつの間に文化人に変身したのか興味津々で彼女の本を読むことにしました。淡々と率直に自分を語っています。取り上げられている本は私は一冊も読んだことはありませんでしたが、辛い青春期を送っていることは想像できました。心静かになるエッセイです。備忘します。
- 作者: 中江有里
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2017/11/07
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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時間とともに、仕事を続けたいという願望がどんどん大きくなっていた。レールを下りて止まってしまった自分を、このままで終わらせたくない。そこで次のレール、すなわちどこかの会社に籍をおこうかと模索したが、また誰かの敷いたレールに乗っては元も子もない。考えた末に、私はレールそのものを捨てることにした。どこにも所属しない、フリーの道を歩く。こうしたやり方はこの業界の主流ではないし、無謀とも言われた。自分という飛行機の操縦かんは自ら握る。それが一番自分らしいと思えた。ページ106