アースジャーナル

季刊誌「アースジャーナル(2018 vol.6)」を読みました。本書は、千葉、匝瑳メガソーラーの東代表(市民エネルギー千葉)からいただきました。全国のソーラーシェアリング施設の紹介です。匝瑳の東さん。小田原の小山田さんが掲載されています。開拓者、チャレンジャーの意気と困惑について書かれています。
驚いたのは、「鴨川自然王国」の記事でした。旧知の故藤本敏夫さん(加藤登紀子さんのご主人)のお嬢さんが出ていました。藤本さんとは不思議な縁で、新宿で何度か朝まで飲みました。「納豆は地球を救う」と乾燥納豆の販売や、鴨川で、ひきこもりの子供たちを再生させる仕事をしていました。「代々木の家に帰ると奥さん、子供3人が女で、私の居場所がないんだよ」とこぼしていました。30年前の話です。備忘します。

EARTH JOURNAL VOL.06 (FQ JAPAN増刊)

EARTH JOURNAL VOL.06 (FQ JAPAN増刊)

  • 発売日: 2018/11/30
  • メディア: 雑誌

ソーラーシェアリングでの農作物の栽培は、発電所のおまけみたいな捉え方もされているようで、残念に思っています。育てた作物も環境に優しいとか、美味しくできるといったことの他にも、過剰に光による熱ストレスの軽減で、より体に良い作物ができる可能性が高いんです。ページ12
「新規発電設備も、もちろん耕作放棄地を中心に設置されるソーラーシェアリングによって農地を生き返らせ、眠っていた地域資源の価値を高め、その価値をみんなでシェアする仕組みを作る。それこそが私たちのミッションです」と東代表。ページ17
後継者問題に悩む農家の所得を上げて若者を呼び込む仕組み作りだけでなく、障害者を育てる親が在籍する同社では、ソーラーシェアリングを活用した農福連携も目指している。ページ23
そもそも背が高く、上に枝葉を伸ばす果樹は、ソーラーシェアリングとの相性が懸念されがちだ。しかし、適正な設計、発電のいずれにも悪影響はないと言う。それに、施工技術が進歩した現在では、果樹が植えられた状態でもソーラーシェアリングを実施することが可能に。立ったままの作業ができる果樹は、作業者の負担が少ないと言うメリットもある。まさにシニアの業者にとって良いことずくめの果樹型ソーラーシェアリング。ページ29
ソーラーシェアリング推進連盟はソーラーシェアリングのさらなる普及促進と、幅広い業界関係者のネットワーク形成を目的として、設立された団体。代表理事は、…馬上氏(千葉エコエネルギー株式会社代表取締役、最高顧問には、ソーラーシェアリング発案者である長島彬(CHO技術研究所)、吉原毅(城南信用金庫顧問)…、ほか各地でソーラーシェアリングに取り組む第一人者が就任し、まさにソーラーシェアリングの草分け的なメンバーが名を連ねる。ページ31
ソーラーシェアリングこそ、これからの農業には必要だと考えてます。オール電化に伴う高額なエネルギーコストを自家発電で賄い、農作業を自動化することで安定的に良質な作物を作っていく。その未来型農業のモデルとして作ったのが「電創ハウス」です。ページ35
Yaeさん:1975年東京生まれ。故藤本敏夫、歌手、加藤登紀子の次女。1995年、音楽劇コルチャック先生で女優デビュー、2001年より歌手及びシンガーソングライターとして活動開始。2005年より拠点を父敏夫が創設した「鴨川自然王国」へと移し、半農、半歌手としてユニークな活動を続ける。ページ48
鴨川自然王国も、規模を大きくしていく農業よりそんな、みんなができる農業を広めていきたいんです。だからこそソーラーシェアリングもやる意味があると感じています。今回パネル下では、ブルーベリーの栽培を予定していますが、経験から7 、9月ごろの収穫時に天候がよすぎると、作業時に暑いこと、この上ないこともよくわかっています。日陰があるのは、とっても楽なんですね。ページ51
吉原:自然との共生、農業と地域再生…様々なメリットがあるソーラーシェアリングは、日本の自然エネルギーの主流になると思っています。そして、日本だけでなく、世界をも変えていけると思います。そのために、皆さんと一緒に、地域を動かす意気込みで、これからも取り組んでいきたいですね。ページ61