「フィットネスクラブマネジメント公式テキストvol.2（アドバンス）」を読みました。支配人クラスのための上級編です。Fさんのフィットネス産業概論は、「革新せよ！」と叫んでいる論文です。網羅的で提言も含んでおり優れたフィットネス業の産業分析になっています。ただ、経営学ばかりでなく社会学の基礎知識のない人には理解が難しいと思います。「エフェクチュエーション」までいくと、受験テキストの範疇を超えた大学での講義のように感じました。本当に理解するには数十冊の本をじっくり読む必要があるでしょう。
上級で初めてスポーツツーリズムへの言及があります。「健康」「トレーニング」「人事」「顧客」「設備」は、初級、中級を踏まえて、繰り返しの説明です。「店舗運営」の中にマーケッティングを含め、「ICT」と「損益」の項目を立てています。全般に現職の経営者が読んだら勉強になると思います。備忘します。
今日のようなハコもののフィットネスクラブがビジネス的に成功し続けるためには、①ターゲットを絞り込む、②ハコもの提供モデルから脱して、提供するサービスを徹底的に進化させる、③行政や健保とのパートナーシップを得る、④同じ価値観やゴールを共有する人々を束ねることに焦点が移っていくだろう。具体的には…①予防医療・政府助成、②ニッチ層絞り込み型、③価値訴求観、④利便性型が考えられるとしている。ページ15
