2010-01-01から1年間の記事一覧

葬式

私の3人のメンターの1人が亡くなりました。69歳でした。4年ほど前にふたりでゆっくりと食事したのが最後です。何を話したかは覚えていません、どちらが誘ったかも覚えていません。 若い頃から、本当に親切にしていただきました。いろいろなことを教えても…

ふりまわされない

「ふりまわされない」(信田さよ子著 ダイヤモンド社刊)を読みました。朝日のCSチャンネルで著者がインタビューを受けているのを見て、読む気になりました。著者は60歳くらいの女性カウンセラーで、さばさばした頭の良い方とお見受けしました。自然体で…

花まんま

「花まんま」(朱川湊人著 文藝春秋社刊)を読みました。直木賞、受賞作品です。久々に少年の頃の心の痛みを思い出しました。物語の中のような貧しい街と友達がいっぱい心に浮かびました。私は東品川の三業地で育ちました。荒い気性の人の住む労働者の街です…

富を引き寄せる科学的方法

「富を引き寄せる科学的方法」(ウォレス・ワトルズ著)を読みました。税理士の北岡先生に薦められて読んでみました。「簡単な内容だけど、実行はむずかしい」との評でした。約100年前のアメリカの本です。似非人生論だと思いながら読み始めましたが、さ…

最後のジャズ入門

「最後のジャズ入門」(中山康樹著 幻冬舎刊)を読みました。何故買ったのか、どこで買ったのか、全く思い出せない。ふと目についたので30分ほどで読んでみました。何と、ジャズの入門書ではなく「ジャズ道」の入門書でした。ジャズは「むずかしくて、怖い…

消費マシンiPad

iPadを使い始めて3ヶ月が経ちました。twitterで「iPadは消費マシン、ノートは生産マシン」との意見を読んで納得しました。その通りです。iPadで文章を書くのは不効率です。キーボードは工夫されていて、変換効率も悪くはありませんが、コピペに苦労します。…

30分でわかるマルクスの資本論

「30分でわかるマルクスの資本論」(土肥 誠監修 日本文芸社刊)を読みました。かなりのスピードで読み飛ばしましたが1時間以上かかりました。とても30分では無理です。読みながら、大学入学のころ、本屋さんで恐る恐る購入し読み始めたのを思い出しま…

気分転換

気合いが入らなくなったので、休憩を兼ねてブログを書きます。最近、猛烈に読書をしているのは、インプットがないとアウトプットができないのを体験的に知っているからです。知識や論理だけではなく、ひとつのフレーズに助けられることもあります。抜け洩れ…

ヒトはどうして死ぬのか

「ヒトはどうして死ぬのか」(田沼靖一著 幻冬舎新書)を読みました。橋本大也さんのブックレビューをみて購入しました。良書です。半年ほど前にNHKで著者自らが解説した番組を見ました。「アポトーシスとは細胞の自死であり、DNAに組み込まれている。細胞の…

われ万死に値す

「われ万死に値す」(岩性達哉著 新潮文庫刊)を読みました。二度目の読了です。何故かもう一度読みたくなりました。第74代内閣総理大臣、竹下登氏の評伝です。DAIGO(だいご)の祖父です。 気配り政治家、竹下の複雑な過去と皇民党事件の真相に迫っていま…

貧困ビジネス

「貧困ビジネス」(角倉貴史著 幻冬舎新書刊)を読みました。貧困ビジネスとは「貧困層をメインターゲットにして、短期的な利益を追求するビジネス全般」だそうです。人間の悪知恵に驚きます。勝てばいいとなれば何でもありです。リーマンショック直後の20…

まんがで読破 五輪書

「まんがで読破 五輪書」(宮本武蔵作 イーストプレス刊)を読みました。以前に原文と訳文で1万円近くの本を買った覚えがあるのですが、通読する前に誰かに貸してしまいました。通読は初めてです。五輪書には、「地之巻」「水之巻」「火之巻」「風之巻」「空…

キズナのマーケティング

「キズナのマーケティング」(池田紀行著 アスキー新書刊)を読みました。熱のこもった良い本です。ソーシャルメディア(twiitterやブログやmixi)の活用方法を論じた本ですが、マーケッティングの教科書としても使えるのではないかと思いました。とにかく内…

競争戦略論 1

「競争戦略論 1」(マイケル・E・ポーター著 ダイヤモンド社刊)を読みました。一撃を喰らいました。経営者の役割について深く考えさせられました。すなわち、トレードオフの重要性です。経営とは「やらないこと」を決めることでした! また、経営者はしばし…

iPadでつかむビジネスチャンス

「iPadでつかむビジネスチャンス」(板橋悟著 朝日新書刊)を読みました。ピクト図解は解りやすいので、今後は、私も真似して、ビジネスモデルはこの記法で書くようにします。カーナビ、電子出版の内容は思った通り。教育は興味なし。面白かったのは、ビデオ…

エコ・テロリズム

「エコ・テロリズム」(浜野喬士著 洋泉社刊)を読みました。労作です。読み終えて哲学の学徒だと言うことを知り、得心しました。「反捕鯨」に対する私自身の漠然とした違和感を読み解いてくれました。エコ・テロリズムは、米国の「自由と民主主義」建国の思…

世界でいちばん会社が嫌いな日本人

「世界でいちばん会社が嫌いな日本人」(斎藤智文著 日本経済新聞出版社刊)を読みました。題名ほど過激な本ではありません。経営者として反省するところが多々ありました。ホームページや会社案内に嘘はないか、再確認しなければなりません。お題目は立派で…

ヤクザが店にやってきた

「ヤクザが店にやってきた」(宮本照夫著 新潮文庫)を読みました。大型書店で何気なく見つけた本です。ちょっと「さわり」だけ読もうと思って読み始めたら、2時間、最後までいきました。面白い。著者はクラブやスナック、焼き肉屋など飲食店オーナーで、4…

死刑絶対肯定論

「死刑絶対肯定論」(美達大和著 新潮新書)を読みました。衝撃的な本です。著者は20年前に二人を殺した無期懲役犯です。刑務所内の殺人者たちの様子を述べるとともに「死刑こそ人間的な刑罰である」と断じています。裁判報道で「反省している」とか「改悛…

8割捨てたら仕事の9割はうまくいく

「8割捨てたら仕事の9割はうまくいく」(薄井由妃著 朝日出版社刊)を読みました。著者はマネーの虎に出演していたそうです。昨日読んだ「ツキの正体」に「何かを得るためには捨てることが必要だ」という話に通じるものがあり、書名に惹かれて読んでみまし…

ツキの正体

「ツキの正体」(桜井章一著 幻冬舎新書)を読みました。面白い本です。著者はかつてプロの麻雀打ちだったそうです。米国流の成功本にはない「しなやかな生き方」を語っています。私に限れば、実践していることもあり、していないこともあります。引きこもり…

聖徳太子立像

日曜日に熱海のMOA美術館に行ってきました。「紅梅白梅図屏風」を見るために今年の1月にも妻と訪れました。今回は「聖徳太子立像」に感激しました。鎌倉時代の作で、聖徳太子2歳の像だそうです。子供の可愛らしさと聖徳太子の知恵の溢れる小さな立像(6…

もう一つの日本

「もう一つの日本 −失われた心を探して」(皆川豪志・徳光一輝著)を読みました。ブラジル、パラオ、スペイン、ブータン日系人のインタビュー本です。考察が甘いなあ。インタビューの事実内容、旅行記としては参考になりました。昔、日本が日本人を棄てた事…

プチ哲学

「プチ哲学」(佐藤雅彦著)を読みました。お台場のパレットタウンで二度目の購入でした。1冊目は読む前に同僚に差し上げてしまいました。数年前のことです。すっかり忘れていて、また同じ本屋の同じ場所でこの本を買いました。今回、読む前に、その同僚に「…

モチベーション3.0

「モチベーション3.0−持続するやる気!をいかに引き出すか」(ダニエル・ピンク著 大前研一訳 講談社刊)を読みました。原題は「Drive」です。かなり常識を覆されました。「アメとムチ」だけではうまく行かない実例がたくさん書いてあります。要するに、人…

デフレの正体−経済は人口の波で動く

「デフレの正体−経済は人口の波で動く」(藻谷浩介著 角川書店刊)を読みました。衝撃の書です。池田信夫氏の意見と多少違うので警戒しながら読みすすめました。「経済成長は人口と投資とイノベーションの複合結果であり、日本はイノベーションで現状打開す…

「福」に憑かれた男

「福に憑かれた男」(喜多川泰著)を読みました。先日、若い人の前で講演の機会がありました。「運」に関する私の所感に興味を持った人が多かったそうです。「ついている人は一生ついている。つかない人はついてる人の側にいて、つきを変えるしかない…」とい…

ビジネスで失敗する人の10の法則

痛い! 「ビジネスで失敗する人の10の法則」(ドナルドキーオ著 日本経済出版社刊)を読みました。キーオは元コカコーラの社長、ニューコークで大失敗した人です。正直な方で「…成功を保証できる法則や段階式の方法は、どんなことについてもでも編み出せて…

降りることができなかった

中学生の頃、フォークルの「キツネ」を聞いて、父ちゃんは大変だと思いました。獲物の少ない冬に、命からがらようやくガチョウを捕まえて、家族に食わせる話でした。子供は呑気に「明日も美味しいガチョウをお願いね♪」と。 結婚して、子供ができて、そこか…

デザインイノべーション

「デザインイノべーション」(ハルトムット・エストリンガー著 朔泳社刊)を読みました。良書です。iPadのプロトタイプが1983年に著者の手で作られていました(写真あり)。 岩男さん、ごめんなさい。デザインを甘く見ていました。この本を読んで、デザイン戦…