ブランドづくりの教科書

「ブランドづくりの教科書」を読みました。著者の岩崎氏は静岡県立大学教授でマーケッティングを教えています。静岡発のブランドトマト「アメーラ」を題材に一般的な「ブランドづくり」を解説しています。要するに「ブランドづくり」はお客様の心の中に感情的なつながりをつくることだと定義しています。そのためには明確な企業コンセプトによるイメージづくりが大切で、センスやデザインで感性に訴える必要があると説いています。わが社ロビームは、あまりにも小さな会社です。絞りに絞った明確な事業コンセプトを決めないとブランドづくりに進めません。勉強になりました。備忘します。

小さな会社を強くする ブランドづくりの教科書

小さな会社を強くする ブランドづくりの教科書

経営に「攻め」と「守り」があるとすると、コストダウンは「守り」だろう。一方ブランドづくりは「攻め」である。21世紀の焦点は「コスト絞り」から、知恵を絞る「ブランドづくり」にシフトしている。ページ27
顧客の心の中にブランドをつくるということは、ブランドと顧客の間に感情的な絆を作ることである。「ブランドづくりを顧客の心の中に、品質を超えたポジティブなイメージを形成し、顧客との感情的なつながりをつくること」と考えよう 。ページ50
分析結果から強いブランドを作るためには、⓵1明確なコンセプトがあり、消費者の心の中に明快なイメージが形成されている ⓶売り手のセンスやデザイン力などによって消費者の感性に訴えている この2要因が決定的に重要なことがわかる。単に機能や品質が優れているだけでは、強いブランドにはならないということだ。ページ76
不要なものをそぎ落としてこそ際立つことができる。ブランドづくりには捨てる勇気が大切だ。ページ131
ブランド名を決める前には、何度も発音してみて、その音感を是非チェックして欲しい。名前は人の行動変える力を持つのである。ページ197
ブランド作るためには、新聞テレビなどの公のメディアで商品を取り上げてもらうことが有効である。新聞記事やテレビ報道等のパブリシティは、広告に比べて消費者の信頼性が高い。信頼性の高さゆえ、ブランド力を高める有効な手段となる。またパブリシティは無料であり、広告予算が限られる中小企業にとっては、口コミと並んで重要なコミュニケーション手段である。ページ233
こうするとブランドづくりに失敗してしまう10のリストを示すことにしよう。①品質管理がしっかりしていない ②戦略がない ③共感性の欠如 ④コミニュケーションに一貫性がない ⑤無関係なブランド拡張 ⑥何でも屋になる ⑦消費者の声を聞かない ⑧値引き競争する⑨完成に耐えない ⑩動きがない ページ263