60分間・企業ダントツ化プロジェクト

「60分間・企業ダントツ化プロジェクト」を読みました。戦略を現実に落とし込むための方法論を述べた本です。これまでの私の参入は勘と度胸でした。大いに反省しています。著者が述べているように、リピート商品では粗利が7割~8割、単発の場合は粗利が10万円を超えない限り参入してはいけないというのは、経験からも納得できます。また零細企業の経営基準は身にしみます。すなわち「在庫、売掛金、正社員、長期リース、借金は不可。前払い、現金回収が原則」です。今取り組んでいる商品に適用したらどうなるか?ワクワクするような気もしますが、現在は、混乱していて、もやしている感じで、上手くまとめることができません。もっとも著者は混乱の時期が大切だと言っています…。概略はわかりましたので、実際に図に書いて取り組みます。備忘します。

戦略とは順番である。言われてみれば当たり前のことだが、ほとんどの会社では目標の優先順位が設定されてない。顧客満足も1番重要。利益も重要。品質も重要。目標も優先順位がないが、方法論にも優先順位がない。ページ13
戦略とは、次の諸々の要素を、一貫性を保ちながら、実行する計画のことだ。①何を使って、誰に対して戦いを挑むのか? 、②戦いに臨むには、どのような陣形を取るのか? 、③どこから切り込んで、次にどこに行くのか?、 ④いつ戦いを仕掛けて、いつ戦いから離れるのか? ページ15
…このように優れた経営者を並の経営者から引き離す、最も本質的な能力とは何かといえば、予測力・予見力なのである。ページ16
…スター戦略構築法と呼んでいる。…まず1の商品について検討し、次には2の顧客のについて検討する、次に競合について検討する、次に収益趣味レーションを検討する、次にタイミングを検討するというように順番に進めていって、最後はメッセージをまで検討すること。ページ31
…参入のタイミングと同時に、その商品が集客商品として役割を終えるときのタイミングの予測が重要である。ページ81
そこで野生的な勘を持つ経営者はどうするかといえば、さらに次の3つの質問するのである。①その商品を待っている顧客はどのくらいいるか? 、②商品コンセプトが顧客に伝わるか?、③その商品を入り口に、その後、広がりを持つか?ページ89
ニーズと言うのは必要性、。顧客の立場で「○○をしなければならない」と感じる場合には、ニーズがあると考えられる。それに対して、ウォンツと言うのは欲求。顧客が「○○したい」と感じればウォンツがある。ページ90
…商品が売れない原因のナンバーワンは、商品がわからないからである。ページ95
…どんな馬鹿にでもわかる言葉で伝えなければ、買ってもらえない。どんなに素晴らしい商品であっても、わからないもの、未知のものには手を出さない。ページ96
まず直感的にわかりやすいかについてであるが、その目安は、商品を20秒以内で、簡潔にわかりやすく説明できるかどうかである。ページ98
名は体を表すと言うように、ネーミングが競争力となっているケースは非常に多い。ページ110
多くの戦略では、顧客ターゲットを設定するところまでは解説するが、その顧客を獲得するのにどの程度、費用がかかるかを予測する事は無い。ところが、現実のビジネスでは顧客獲得コストもここでは、収益性に直接インパクトを与える。ページ140
初回訪問した時から、コンサルティング料として費用が発生するようにすればいいのである。ページ143
…顧客を魅了できる会社になるためには、自分に必要のない顧客を捨てることから始めなければならないのである。ページ154
そもそも競争が激しいところに、俺がやれば勝てると参入することほど、人生を浪費するものはない。…愚者は俺がやればできると考える賢者は、愚者でもできることをやる。私の考え方を180度変わった。ページ165
現在のような企業の継続性が期待できない断絶の時代には、初めから事業終結させるリスクを検討した上で、オペレーションをしなければならない。具体的には、できるだけ在庫は持つべきではない。前払い、現金回収を原則とすべきで、売掛金を持つべきではない。正社員を雇うべきではなく、できるだけパート社員で対応する。長期リースや借金をしない等の厳格な掟を守っていく必要がある。ページ200
頻繁なリピート購読が購買が期待される商品の場合、粗利率は7~8割以上なければならない。頻繁なリピート購買が期待されない商品の場合、初回購入の粗利益額は100,000円以上なければならない。ページ214
新規事業に取り組む際には、…保守的なしシミュレーションをしても収益が得られるように確認しなければならない。「これは売れそうだ」という勘頼みで見切り発車するのは、谷底に向かって真っ逆さまに落ちていくようなものである。ページ230
…誰も「限定」を信じなくなっている。そこでなぜ限定なのかと言う明確な理由が必要なのである。ページ310
…私があなたに伝えたい事は、結局、戦略構築とは、質問するプロセスであるということである。…つまり適切な質問をすることほど、適切な答えを導き出せるものはないと言うことだ。ページ338