トコトンやさしいドローンの本

「トコトンやさしいドローンの本」を読みました。ドローンをいじりはじめて2年以上経ちますので、書いていることは体感でわかります。原理的なこと以外は知っていることでした。コラム欄に、マリリンモンローがターゲットドローンの工場でモデルになって、ハリウッドデビューしたそうです。電波混線防止の基礎技術は、ハリウッド女優、へディラマーの特許だそうです。面白いです。備忘します。

ドローンは「オス蜂」を意味し、英国の女王蜂に敬意を表して命名されたと言われています。アメリカのターゲット・ドローンは第二次世界大戦中に一万機以上が製造されていました。ターゲット・ドローンは現在でも各国で利用されています。ページ12
アメリカの調査会社ゴールドマン・サックスが2015年に発表した世界市場占有率のデーターによればDJI、パロット、3Dロボティクスの3社で世界市場の90%近くを占有し、1000を超えると推定される世界のメーカーを圧倒しています。ページ16
ヘリコプターやマルチコプターは純粋な飛行と言う意味では、飛行機ではできない空中停止を可能にします。空中で飛行を安定させるためには力の釣り合いだけではなく、モーメントの釣り合いも求められます。モーメントとは回転させる力のことであり、力の大きさと回転中心までの距離の積になります。飛行機の場合、尾翼が、ヘリの場合はテールローターがモーメントのバランスに貢献します。マルチコプターでは半分のプロペラを反対方向に回転させることでモーメントをバランスさせています。ページ24
コントローラーを、動かす量と種類が比例していることから、プロポーショナル(比例した)なコントローラーと言うことで、略して「プロボ」と呼ばれるようになっています。ページ36
ドローンの空中での安定性は、姿勢制御による姿勢安定と、航法による位置的安定性によって確保されていますが、ジャイロと加速度計は、その前者、つまり姿勢制御に主に使用される重要なセンサです。ページ54
ドローンにより映像等を撮影し、インターネット上で公開を行うものは、撮影者の同意を得ることが前提です。ただし、同意を得ることが難しい場合、ガイドライン中では、具体的に注意すべき事項として以下の3つが挙げられています。①住宅地にカメラを向けないようにするなど撮影に配慮すること、②プライバシー侵害の可能性がある撮影映像等に、ぼかしを入れるなどの配慮をすること、③…削依頼への対応を適切に行うこと。ページ92
無人航空機の安全な飛行のためのガイドラインでは、ドローンを飛行させる場合のルールとして、「目視範囲内で無人航空機とその周囲を常時監視して移行させること」と定めており、このルール外の目視範囲外で飛行させる場合には、国土交通大臣の承認が必要です。ページ94
農業での利用では20年以上の歴史を持つ日本の農薬散布用無人ヘリが世界的に有名です。…わが国では現在マルチコプター型のドローンの最大の利用は農薬散布分野ですが、手軽に使える新しい農具として成長しつつあります。ページ140