ビジネスで失敗する人の10の法則

「ビジネスで失敗する人の10の法則」を読みました。10年前に一度読みました。経営に成功する方法はわからないが、失敗する方法はわかるというのは至言です。これまでの私の経験のなかでは、専門家(コンサル)を信じすぎたことでM&Aに失敗し、多くの社員に迷惑を掛けました。痛恨の失敗を鮮明に思い出しました。ロビームを起業して3年、「夢は望んでいるだけでは夢のままだ。夢を自分が実現すると考え、実現できる人間になると決意し、実現したときにどうなるかを思い描くようにすれば、実現する可能性が高まる。」ことを忘れていました。気づいたので、きっと夢は叶うと思います。夢は100%配当と記念パーティ開催です。ページ220

会社と言うのは人間が考えた観念に過ぎない。会社が何かに失敗すると言う事は、実際は無い。失敗するのは個人だ。ページ19
部下を遠ざけ、超然とした姿勢をとる。なんとも魅力的だ。それに、なんとも簡単だ。経営者として、部下を寄せ付けない状況を作るために必要な事はそれほど多くない。ページ60一
これに対して恐怖の関係を作るのは努力らしい努力を必要としないので、誰にとっても魅力的に違いないと思う。何を理解する必要もなく、この関係を作り出せる。ページ70
評判とイメージは金では買えない。だから命をかけて守るべきだ。諺にもあるように「巨額の富より高い評判を選べ」なのだ。ページ79
マーケティングの機会があっても、それを生かすためには、現場で何が起こっているのか、どのようなトレンドがあるのか、事業を行っているそれぞれの場所で何が重要になっているのかを知らなければならない。最善の情報源は自社の末端の従業員であり、各地の現場で働くチームである。ページ84
信頼される人間になりたい。恐れられる人間ではない。愛される人間でもない。信頼される人間だ。公正だと信頼される人間、正しい行動を取ると信頼される人間である。ページ86
問題の別の側面として、有名人になることへの執着がある。これは現代社会で特に不健全な面の1つだ。ページ94
考える時間を取るのは、贅沢ではない。必要なことなのだ。ゲーテが語ったように、「行動するのは簡単であり、考えるのは難しい」のである。だが行動だけが重視されることが少なくないし、実際はそういう場合の方が多いといえることだ。ページ117
考える時間を取らないのは、失敗をもたらす確実な方法である。何らかの種類の失敗があれば、周囲を見回して責任を押し付けるか、言い訳を見つけるか、誰かを罰すればいい。そうすれば、立ち止まり時間をかけて失敗の原因をしっかりと分析することもなくなる。ページ120
ブランドは経営者や専門家の考えで決められるようなものではない。ブランドは、消費者一人ひとりの心の中にあるもので決まっている。ページ131
専門家は間違ってきた。何度も何度も、繰り返し間違ってきた。だが、反省するでもなく、企業に、そして政府に相変わらず顔出し、何らかの新しい専門用語、あるいは、何らかのアイデアの使い回しを売り込んでいる。ページ134
経営は技であって、科学ではない。人間の行動を数量化し、数式で捉えようとする人には警戒すべきだ。ページ138
自社で特に優秀な人材を失いたいのであれば、事務手続きを何よりも優先すれば良い。官僚組織を愛することだ。ページ150
私はビジネスの世界に入ってまもなく、そう驚くほどではない結論に達した。要するに、既存の顧客にうまく奉仕し、新しい顧客を獲得することだと言う結論である。ページ151
優れた企業は従業員を細かく管理しようとはしないし、生活の隅々まで命令しようとはしないと指摘してきた。ページ156
何らかの形で事業を指導する立場に立ちたいと考えているのであれば、合理的な楽観主義者でなければならない。ページ203
イズデルは作業服を着て現場の作業に加わり、決起集会を開いて従業員を勇気づけた。いつも工場内を歩きまわり、従業員の名前を覚えて話しかけ、家族の話を聞いた。トラックに乗って商品を配送し、お客と話し合った。イズデルは強い熱意があり、それを周囲に伝染させていく力がある。数字で捉えることはできないが、そういう人がいればすぐわかる。これが指導力である。ページ206
ブランドとブランド名は事業でとりわけ強力な要因だ。ブランド力がなければどこにもある商品、ありきたりの商品を売っているにすぎない。ページ216
夢は望んでいるだけでは夢のままだ。夢を自分が実現すると考え、実現できる人間になると決意し、実現したときにどうなるかを思い描くようにすれば、実現する可能性が高まる。ページ220
リスクを取るのをやめ、柔軟性をなくし、部下を遠ざけ、自分は無謬だと考え、反則スレスレのところで戦い、考えるのに時間を使わず、外部の専門家を全面的に信頼し、官僚組織を愛し、一貫性のないメッセージを送り、将来を恐れていれば、必ず失敗する。ページ224