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バカが多いのには理由がある

「バカが多いのには理由がある」を読みました。読んでると実に楽しい。日本人にうつ病が多いのは自己認識が正しいからだそうです、笑えました。ネットでのバッシングや学校でのいじめは生物のサガだと理解しました。NGOをなんとなく胡散臭く見ていましたが、やっぱり、そういうこともあるよねと得心しました。備忘します。

バカが多いのには理由がある

バカが多いのには理由がある

 

…すなわち「勘違いしていないひと」の典型はうつ病患者です。あらゆ出来事をネガティブにとらえてしまうのがうつ病だとされていましたが、最新の研究では、彼の自己認識は正確すぎてポジティブな勘違いができないのだと考えられるようになりました。「日本人はうつ病にかかりやすい」といわれますが、国際比較調査においても日本人の自己評価の低さは際立っています。ページ61
共産党右翼団体が瓜二つになっていくことにこそ、「リべラルの現在」が象徴されているのでしょう。ページ103
先進的な福祉国家では、社会に参画(貢献)する意思と能力を持った「市民」だけが手厚い保障を受けられます。理想の福祉社会は、強制労働社会でもあつたのです。ページ133
…こうした研究によれば、職業訓練は母子家庭の失業者には有効ですが、それ以外はほとんど役に立たず、とりわけ低学歴の若者と高齢者への教育投資はまったく効果がないという結果が出ています。ページ140
「ひとは経済的な損得に基づいて合理的に行動する」という経済学は、たんなる空理空論ではなく、この社会で起きていることを上手に説明できるのです。ページ150
それに対してなぜか日本では、若者たちの言葉遣いが「体育会化」する一方です。「よろしかつたでしょうか」などの現代口語と同様に、丁寧語や謙譲語が過剰になるのは人間関係でリスク。「ありがとうございます」といわれて、怒り出すひとはいません。それでも私は古い人間なので、「べつに礼をいわれるようなことはしてないよ」と思ってしまうのです。ページ168
道徳というのは正義をめぐる感情で、喜びや悲しみと同様に進化のなかでつくられてきました。私たちは集団の中から裏切り者を探し出し、バッシングするのが大好きです。この社会で起きる不愉快な出来事の多くは、多数派の大衆がこれを「正義」の名において行なうことが原因ですが、ヒトがヒトであるかぎり私たちはこのやっかいな性癖から逃れることはできないのでしよう。ページ171
ゴマの難民キャンプでポルマンは、NGOが行なう国際人道援助とは、紛争や虐殺などを「商材」にしてドナーから寄付を募り「よいことをして満足したい」という願望をかなえるビジネスだと気づきます。本のタイトルである「クライシス・キャラバン」とは、「悲惨な現場」を求めて世界じゅうを転々とするNGOのことです。ビジネスである以上、成功したNGOは大きな利益を上げることができます。紛争の現場にいる「人道援助コニユニティ」の白人たちは、破壊された町のレストランやバーで毎日のようにパーティを開き、10代の売春婦を膝の上に乗せています。彼らは自分たちが「特別」だと考え、その法外な特権を疑うことはありません(国連職員の特権意識はさらに肥大しています)。ページ226
死体には見向きもしなくなったすれつからしの報道カメラマンも、手足のない子どもたちが泣き叫び、地面を這いずり回る場面には殺到します。欧米のメデイアで大々的に報道されれぱ、NGO(クライシス・キャラバン)が大挙してやってきます。このようにして、ドナーの寄付金は子どもたちの四肢を切断した者たちの懐に落ちるのです。ページ231