月刊事業構想「今日から始めるロボット事業」(2015年1月号)を読みました。すでに3年前の特集記事ですが、よくまとまっているとの評判でしたので、取り寄せてみました。ロボット産業の事業規模はブームになるたびに過大な予想が立つらしく、この雑誌でも、やや懐疑的に予想しています。ロボットに対するユーザーの期待が高すぎる割には技術が追いつかないことが多いようです。産業用ロボットはまだしも家庭用(サービス)ロボットはどうなるか予想が立たないようです。もうひとつは日本の規制や安全に気を遣いすぎるせいで、欧米各国に遅れをとっているとの指摘もありました。一歩先では商売にならず、半歩さきくらいに狙いを定めて、できることからチャレンジする方がうまくいきそうだと感じました。備忘します。
月刊事業構想 (2015年1月号 大特集 今日から始めるロボット事業)
- 作者: 事業構想大学院大学出版部
- 出版社/メーカー: 株式会社日本ビジネス出版
- 発売日: 2014/12/01
- メディア: 雑誌
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「一筋縄ではいかない市場形成」…まったく新しい機械であるロボットがビジネスとして成功するかは、やはりやってみなけばわからない。安全性に十分配慮しつつ、早期に市場投入して、メーカー、ユーザーともに試行錯誤しながら、解決策をみつけていくしかない。ページ21
「社会課題からロボットを構想」…ロボットを作り続けるのは、それが「孤独を解消する最適な道具だから」だ。「僕たちはロボットにこだわっているわけではありません。孤独という課題を解決するために、より最適な手段がみつかれば、違うアプローチを始めることもいとわない。」ページ29
「クラウド連携が生む新サービス」…クラウドロボットサービスには多くの利点があると指摘する。まず、コスト面。…単体のロボットであらゆる機能を満たすには限界があり、当然コストも高くなっていしまう。クラウドロボティックスならばロボットは安価で普及しやすくなり、機能が少ないために小型化も実現する。また、ロボット開発や新規参入のハードルも下がるだろう。ページ33
「サービス化で社会実装を加速」自治台等の公的機関に働きかけ、制度作りを提案していくことも社会実装を進めていくうえで大切です。…また他のメーカーと連携し業界を作っていくことが不可欠…社会実装の切り込み部分をどんどん増やし、医療介護の現場や消費者。行政、企業などに理解者を増やしていくこと。そうしなければロボット産業は成長しません。ページ43