弱った体がよみがえる人体力学

「弱った体がよみがえる人体力学」を読みました。妻が寝る前に四つん這いになって体操をはじめました。「何をしているのか」と尋ねると、「呼吸を良くして健康を取り戻すための運動をしている」と。本屋さんで見つけたこの健康本に書いてあるとのことでした。早速、読んでみました。短い時間で実行できる運動が多いので、私の生活の中にも一部取り入れることにしました。三角点(肩甲骨から背骨にかけて)のストレッチです。備忘します。

弱った体がよみがえる 人体力学

弱った体がよみがえる 人体力学

猛暑をきっかけに体が部分的に壊れ、その結果として病気や不調になってしまう…。こんな状態が続いたら、体はどんどん弱っていきます。実際、ここ数年で肩こりや頭痛が悪化した、吐き気に悩まされるようになった、突然腫瘍ができたなど、これまで病気とは縁のなかった人にすら、ひどい症状が顕れるケースが激増しているのです。こうした症状を根本から解消し、弱った体を蘇らせる鍵として紹介するが「人体力学」です。ストレスや過労、異常気象など、体にとって過酷なこの時代を生き抜くには、知恵が必要。体を正しく読み解く方法を知り、自分の身を守れるようになりましょう。ページ7
多くの病気や不調も、仕組みはこれと同じ。異常を生む根本原因が、不調箇所以外にもあります。それを取り除かない限り、患部には負担がかかりっぱなし。だからいつまでたっても治らないのです。ページ15
実は日本人の多くが、知らぬ間に弱らせている部位があります。それは呼吸器です。現代人は肺を始めとする、呼吸に関わる機能が大変弱くなっています。原因は、慢性的な運動不足、異常気象の影響、姿勢の乱れや栄養過多、ストレスや腕の使いすぎによる偏り疲労など様々です。ページ18
呼吸器が弱ることで生命力が落ち、病気や不調にあらがう力を失っていく…。これが現代人の体の特徴ですが、呼吸器が直接的に症状を引き起こすケースも多々あります。ページ20
それ故、どこか1カ所でもサビつくと、必ず他の部位に負担がかかり、やがてそこも疲弊してサビつき、このサビつきが新たな負担を生み出し…と、恐ろしい連鎖が始まります。最終的には病気や不調へとつながるのですが、そこに至るまで多くのサビつきを経由しているため、本当の原因を掴むのは難しく、どうして患部のみに意識が行きがちです。こうした悪い流れの起点を探り、根本から改善するために体の状態を知る。これが人体力学なのですページ29
この呼吸器と関係の深い筋肉や骨が集まっているのは、井上整体で「上胸部三角点」と呼んでいる部位です。最近は、体内のどこでサビつきが起こっても三角点に連鎖が及び、ここを伝って様々な症状が発生するケースが急増しています。三角点は、今や現代人の急所と呼べるほど重要なポイント。ページ31
肩甲骨がずれると、姿勢にも影響及ぼします。それ故多くの人が重心が前にかかった前屈姿勢になっています。ページ36
「10秒刺激」は、寝る前と起きてすぐに行うのがお勧めです。寝る前は、1日体動かして積み重なった部分疲労をリセットし、サビつきの元を除去するために。寝起きは、寝ている間に解消できなかったサビつきに活を入れ、1日をアクティブに過ごすスイッチを入れるために行います。また、「10秒刺激」には呼吸器を緩める効果があるので、弱った生命力を回復させることもできます。ページ48